【 価値の正体 編 】 ( 価値論 根幹部a ) 価値の優劣 西洋哲学では、永続的な価値ほど高い 分割できない価値ほど高い 満足の深い価値ほど高い 感覚的でない価値ほど高い などという基準をもうけ 感覚的価値より生命的価値、生命的価値より精神的価値 精神的価値より宗教的価値が 高い価値を持つなどということも論じられてきたといいます 牧口さんも、価値に優劣をつけて 美(好き嫌い)< 利(一生や生命全体の価値)< 善 とし 最終的には、日蓮仏法が最高の善としたのです 彼の価値論の最大の矛盾は ≪真理は価値ではない≫と論じつつ 宇宙の根本原理、究極の法則 つまり「宇宙の究極の真理」である 「南無妙法蓮華経」を ≪最高の「善」≫にすえているということです ただこれについては 牧口さんは宗教家なので、仕方ないと言えば 仕方ないのでしょうけど・・・・ 真理と価値の混同 キリスト教なら 唯一絶対神が6日間で宇宙の全てを創造したとか マリアが処女のままイエスを産んだとか 悪魔はもともと天上界にいた天使で イエスの試練に耐えきれず地上に落とされた堕天使である などといった真理があります 神が6日で世界を創造したという話は旧約聖書にあります 「マリアの処女懐胎」や「悪魔は堕天使」は 1962~65年に行われたカトリックの公会議で 正統教義として承認されています しかしこのような真理は、その宗教宗派にしか通らない話です 特定の宗教宗派にしか通用しない真理など 私に言わせると 真理ではなくてドグマ(独善)です 個人や特定の集団・社会における必要性であり 真理ではなく、価値の範疇(はんちゅう)です 真理とはなにか? やはり価値は関係性により生じる? (ひとつ戻る) |
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