【 価値の正体 編 】 ( 価値論 根幹部a ) やはり価値は関係性より生じる? 但し、まったく別の観点からいうと 価値は関係性より生じると言えなくもありません 自分の脳のなかに価値判断の基準があります その基準とモノやコトとの相対 つまり相(あい)対する関係から価値は生じている という観点からみれば 「価値は自分と対象との関係性から生じる」 といっても正しいとは思います 例えば「あいつ美人だな」と言ったとき 自分の脳の価値基準とあいつ(女性)との 相対する関係から 価値が生じているということです とはいえ、このケースの場合、すでに 自分の脳のなかに価値判断の基準がある ということですから すでにあるタイプ美人に対して 欲望があるということであり すでに価値判断がなされた状態にある ということを意味しています それに、牧口さんのいう 「自分と対象(客体なり外界)との関係性」だと 我々の生命活動のあらゆるコトが 自分と対象(客体なり外界)との関係性から生じていているので 「おいおいそんなこと言ったら、みんな関係性で片付いちゃうよ」 という話になります そもそも我々の活動のおおもとの 「認識」がそうなわけですし・・・・ 例えば、暑いとか、寒いとかいったって 自分の体温と、外の気温との≪関係性≫においての 認識判断です この場合、主体が、対象に対して 一方的に評価を与えるまでのしくみを明かすと ≪世間の常識や人気、しきたりやしがらみで ものごとを見てしまうパラダイム≫と ≪自分の経験や知識でものごとを見てしまうパラダイム≫ この2つのパラダイムと 生来的な自己の欲望の傾向との「関係性」によって 脳のなかに価値基準=欲求が形成される この欲求が、個人の価値観であり その欲求によってなされる対象への評価= 感情(ときに意志や理性の場合もある)の判断が 価値判断と言えます "人間の本質はパラダイム"であると考えると "価値とは、その人のパラダイムの内容" であるとも言えるわけです 価値の優劣・真理と価値の混同 ![]() 価値は関係性より生じない (ひとつ戻る) |
|